この度、アーティスト冨井弥樹、百頭たけし、藤生恭平三名による展覧会『Almost heaven; too far and too grand.』を開催します。この数年間、新型感染症によって我々は気軽に『どこか遠くへ』行けない時間を過ごしています。
そして我々はALMOST HEAVEN;あの遠い故郷を想います、それは懐かしさと呼ばれる回顧的ノスタルジーとしての故郷ではありません。離れている時間も変化しています、その遠く離れた故郷; too far and too grandへと向かう足掛かりとして冨井によるガラスでの彫刻、百頭による写真群、藤生の絵画からAlmost heaven; too far and too grand.を立ち上げていただければ幸いです。


We are pleased to announce the opening of the exhibition "Almost heaven; too far and too grand." by artists Miki Tomii, Takeshi Hyakutou and Kyohei Fujio. For the past several years, we have been unable to easily go "somewhere far away" due to a new type of infectious disease. We think of ALMOST HEAVEN; that distant homeland, not as a retrospective nostalgia called nostalgia. We hope that you will begin your experience of Almost Heaven; too far and too grand with this in mind. From Tomii's glass sculptures to Hyakutou's photographs and Fujio's paintings, these pieces are stepping stones to that distant homeland.




Almost heaven; too far and too grand.
会期:3月4日(金)〜4月22日(金) 12:00-19:00
日曜休廊、祝日開廊
入場無料

アーティスト:冨井弥樹、百頭たけし、藤生恭平
オルガナイズ:FLOATING ALPS 合同会社
相談:カタルシスの岸辺
展覧会タイトル相談:丹原建翔
Venue: コートヤードHIROO

Artists:Miki Tomii, Takeshi Hyakutou, Kyohei Fujio
organize:FLOATING ALPS LLC
Counselor:KATAKISHI
Title adviser:Kensho Tanbara
Venue: Courtyard HIROO



【参加アーティスト詳細】____________________

◆藤生恭平


1989年三重県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程在籍。“人が自然環境を開拓/管理していくこと”をテーマに、土地や風景について考える。主な展覧会に「記録する遊戯#2 なんで花はじっくり見れんのにカビはじっくり見れへんのかはわからん」(わいわいぱ~く・京都市・2020)、「南天1029M(メートル)」(galleryMain・京都市・2021)、「三川合流シュート」(ALTANATIVE KYOTO in 八幡・松花堂庭園美術館・2021)など。

ホームページ/ https://fujiokyohei.jp


◆百頭たけし

Photo : Gen Shimizu

1980年、群馬県生まれ、栃木県出身

個展
2017 「カイポンする / 我蓋朋」 コ本や honkbooks(東京) / 金沢巡回展 芸宿(石川)
2016 「D現場」 TAP Gallery(東京)
2015 「Busy, busy, busy」 TAP Gallery(東京)
2010 「帰ってきた なぜ、怪獣図鑑か」 多摩美術大学内サイトー美術館(東京)

主なグループ展
2019 「野犬のしわざ」 gallery Mikawaya(愛知)
2018 「VOCA展2018 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」 上野の森美術館(東京)
2017 「カオス*ラウンジ新芸術祭2017 市街劇『百五〇年の孤独』」 zittiほか(福島)
2017 「不純物と免疫」 トーキョーアーツアンドスペース本郷(東京)
2017 「Seize the Uncertain Day - ふたしかなその日」 東京藝術大学美術館陳列館(東京)
2016 「X会とパープルーム」 もりたか屋(福島)
2014 「MOBILIS IN MOBILI -交錯する現在-」 金沢巡回展 問屋まちスタジオ(石川)
2014 「ネタ・メタ・サジタリウス」 新宿座ギャラリー(東京)
2013 「MOBILIS IN MOBILI -交錯する現在-」 東京巡回展 CASHI(東京)
2013 「北加賀屋クロッシング2013 MOBILIS IN MOBILI -交錯する現在-」 コーポ北加賀屋(大阪)
2013 ファン・デ・ナゴヤ美術展2013「であ、しゅとぅるむ」 名古屋市民ギャラリー矢田(愛知)
2012 「心霊写真展」 22:00画廊(東京)
2012 「ラッセン展」 CASHI(東京)

メディア歴
2019 「広告」所収「誤配という戦略 必要とされないものを、いかにつくり続けるか」
2019 「アーギュメンツ#3」所収「なぜ、なにもないのではなく、パンジーがあるのかーー浪江町における復興の一断面」
2018 IMA online「写真家のフィールドワーク vol.1」

◆冨井 弥樹 / TOMII Miki


1997年 山形県生まれ
2020年 秋田公立美術大学 ものづくりデザイン専攻 卒業
2022年 東京藝術大学大学院 美術研究科 工芸専攻 ガラス造形研究分野 卒業予定

ガラスと陶土の混合実験をしていく過程で、日々素材自身のエネルギーに圧倒される。混合実験の際、窯の中でガラスと陶土という異素材同士が膨大なエネルギーと長い時間をかけながら互いが混ざり合っている。それにより素材がそれぞれ持つ強さが引き出され、ガラスと陶土がお互いを侵食し合っているように見える。そこにそれぞれの素材の意思が在るように見えた。
素材自身が持つエネルギーや魅力的な表情を探し続けながら、自分が素材と向き合い、それを扱い、自分と素材の関係性を考えながら、生かしていく。素材を扱う上で、私は素材と自分の関係を深めながらかたちをつくっていく。